- 共働きの家計管理ってみんなどうしてるの?
- 友達にお小遣い制?金額は?など聞きにくい‥
- 夫婦円満で家計管理する方法を教えて!
夫婦ふたりのお金の管理って難しいですよね。「1人暮らしの延長線で別財布にしたけれど、支出の負担に不公平感がある‥」など、家計管理方法や支出分担に不満がある人は少なくありません。1人だとうまく貯蓄もできていたのに、結婚後はうまくいかないことも。うまくいかなくなる理由は、ふたりになることで口座が分かれてしまい、支出管理や貯蓄が複雑でやりにくくなってしまうからです。また、一緒に生活するとなると完全に公平な負担にすることが難しいことも理由の一つです。
しかし「もめそう‥」「面倒だから」、と家計管理の見直しを諦めてしまうのはもったいないです。共働き夫婦がふたりで協力して行う家計管理は、実は資産を増やすことにすごく向いています。うまく工夫すると、一人暮らしのときに比べて2倍以上のスピードで貯蓄ができることも。
この記事では共働き夫婦のお金の管理方法8タイプを紹介しています。それぞれのメリット・デメリットも分かるので、夫婦でお金の管理を見直すときは要チェックの内容です。
「この中だとどのタイプが合ってるかな?」「この方法で一度やってみない?」と、夫婦で家計管理について考えるきっかけにしてみてください。
各タイプに合っている家計簿アプリも紹介しています。ふたりの性格や収入にあった家計簿アプリで家計管理を楽にしましょう!
口座の名義は別々にしか作れない
共働き夫婦がお金を管理するときの前提として、「共有口座」としてふたりの名義で1つの口座を作ることはできないことを知っておきましょう。
海外ではふたりの名義で口座を作れる国もありますが、日本ではそれぞれの名義で口座を別に作る方法しかありません。
また、会社は給与を従業員の名義以外に振り込むように設定することは基本的にできません。例えば、夫の給料を妻名義の口座に振り込む設定ができないということです。そのため、共働き夫婦の口座は自然と2つに分かれてしまうんですね。
共有口座を作るときは
- 妻と夫それぞれの名義で2つの口座を用意する
- どちらかの名義で共通口座を1つ作って、もう一方がパートナーの口座に振り込む
どちらかの方法をとる必要があります。
お金の管理方法は大きく分けて2パターン
共働き夫婦のお金の管理方法は大きく分けて2パターンあります。
パターン1:貯蓄は別々に管理
1つ目は貯蓄を夫婦で別々に管理する方法です。マイホームや教育費、老後資金など大きなお金が必要になるときのためのメインの貯蓄も含めて、自分の資産は自分で管理します。
それぞれ個人用の口座に給料が振り込まれて、個人用の口座で貯蓄するので、ひとり暮らしと同じような感覚で給料を管理するイメージです。
メリット
- 貯蓄は別々に管理するため、自分の貯蓄額を知られることがない
- 何にいくら使っているか知られることが無いので、プライバシーが守られる・心地良いという人も
デメリット
相手の貯蓄額が分からない
マイホームやこどもの教育費など貯蓄の計画が立てづらい
パターン2:貯蓄は一緒に管理
もう1つのパターンは貯蓄を夫婦で一緒に管理する方法です。マイホームや教育費、老後資金などの大きなお金をふたりで管理・貯蓄をします。また、貯蓄用の口座金額はお互い見える(見ても良い)管理になっています。共有口座の貯蓄はどちらの名義の口座か関わらず、ふたりの貯蓄として扱うことが多いです。
メリット
- 日頃からふたりの貯蓄額が分かるので、貯蓄額が少なすぎてあとあと揉めたりしない
- 目標金額も共有口座で管理できるので、マイホームなどの大きな支出に向かってふたりで協力して家計管理しやすい
デメリット
- 貯蓄額を決めるときにある程度お互いの給与額を伝え合う必要があるので、プライバシーを大事にしたい人は嫌がる傾向も
8タイプのお金の管理方法
共働き夫婦のお金の管理方法は全部で8タイプあります。実際にどうやってお金を管理しているか、紹介したパターン①「貯蓄は別々に管理」とパターン②「貯蓄は一緒に管理」に分けて詳しく見ていきましょう。
「貯蓄は別々に管理」パターンのお金管理方法
貯蓄は別々パターンは3タイプの管理方法に分けられます。
タイプ①支出は分担を決めずその場ごとに判断
家計管理タイプ①は、分担を決めずにその場ごとにどちらが支払うか判断する方法です。
独身生活と同じような生活なので、特にふたりの間でルールを決めなかった場合に多いです。どちらかがお金の話をしたくない場合にも、話し合いができずにこの管理方法になることも。
メリット
- 家計管理に対する手間がかからない
デメリット
- 家計のルールがなくお金について話し合う機会も少ないため、いざお金が必要なときにお金の話をしにくくなる
- 負担がかたよって、片方に不満が溜まりやすい
向いているふたり
- 収入がお互い安定している
- お互いムダ遣いが少なく、貯蓄もそれぞれでできる
特にお金のルールを決めずに一緒に生活を始めている場合、もともとお金の管理を重視していない傾向があります。
しかし、子育て・旅行・マイホームなど今後のライフイベントには大きなお金がかかってくることも。まずは手間なく始められる家計簿アプリを使って、総資産や大まかな支出を把握するのがおすすめです。大まかな収支を把握するのにはおかねのコンパスがおすすめです。
おかねのコンパスは完全自動化された家計簿アプリです。連携している金融機関の明細だけが反映されるので、支出の明細を手入力することはできません。
現金支払いなどの細かな明細まで入力はできませんが、家計簿を始めたての頃はざっくりでOKなので問題ありません。まずは自分が持っている金融機関をすべて連携させて、
- 毎月の大体の支出・貯蓄できる金額
- 現時点での総資産額
を把握することから始めましょう。
タイプ②支出ごとに分担
家計管理タイプ②は、支出の費目をふたりで分けて分担する方法です。
- 食費・日用品費・水道高熱費→妻
- 家賃→夫
- 残りは個人のお金
など、支出ごとに担当分を支払います。残ったお金は個人が自由に使えるお金になります。
メリット
- 貯蓄額を知られないのでプライバシーを守れる
デメリット
- パートナーが貯蓄が苦手な人だと、全部使い切ってしまっている可能性がある
- 相手の担当支出分は気にしなくなりがち
向いているふたり
- お金のことは干渉したくない(されたくない)夫婦
- お互いの金銭感覚が近く、貯蓄も計画的にできる夫婦
OsidOriは自分の支出の中から生活費をピックアップして、明細を共有できます。
- 「電気代が上がってきて負担が大きくなってきた‥」
- 「物価高騰で日用品費が上がってるのがきつい‥」
など、物価の上昇や最近支出が増えているという状況もシェアしやすくなります。アプリ内でわりかん料金を算出することもできますよ。清算機能を使えば、毎月増えたり減ったりする支出も公平に負担できるようになります。
OsidOriは自動家計簿アプリなので、手入力で支出を書きとめる必要がありません。お手軽に始められるのは良いですよね。支出ごとに分担タイプにピッタリな家計簿アプリです。
タイプ③生活費のみを共通口座に入れる
タイプ③は生活費のみを共通口座に入れる方法です。
「7万円ずつ共通口座に入れて残りは個人のお金」といったように個人の自由なお金が多いことが特徴です。
メリット
- 管理がシンプルで、結婚前と同じ感覚でお金を使える
- 相手に給与額を知られない
デメリット
- 支出や収入の増減がある場合に分担を見直したり、精算する必要がある
- 生活費のやりくりの意識が低くなってしまうことがある
- 残業の変動が激しい場合、給与が増減するので定額を決めにくい
向いているふたり
- 残業代などで、毎月の給料の増減が少ない人
- 同じくらいの収入のふたり
ふたりのお金から生活費を払うと「自分のお金じゃないし」と、お互い節約意識が薄れてしまうことがあります。特に食費や光熱費は使いすぎで増えないよう注意が必要です。
支出が膨れ上がったとき気づけるように、新生活を始めると同時に家計管理もスタートしましょう!と言っても、自動家計簿アプリを使えば手間なく家計簿をつけることができます。
Zaimは他の家計簿アプリと比べても予算管理や収支管理がしやすいのがおすすめポイントです。
共有口座から出す支出に予算を設定することで、毎月の増減を見える化できます。
「貯蓄は一緒に管理」タイプのお金管理方法
貯蓄は一緒に管理パターンは5タイプの管理方法に分けられます。
タイプ④生活費と貯蓄分を共通口座へ入れる
タイプ④は生活費と貯蓄分を共通口座へ入れる方法です。タイプ③で個人で貯めていた貯蓄を共有口座で貯めるイメージですね。
〇万円ではなく月収の〇%と割合で分担する夫婦も多いです。
メリット
- 貯蓄額がふたりで把握できる
- 目標貯金などのゴールに向かって協力しやすい
デメリット
- お互いの収入を開示する必要がある
向いているふたり
- ふたりで協力して貯蓄をしたい人
- 公平性を大事にしたい人
注意点として、貯蓄口座は1人の口座にまとめず別々に持っておくことをおすすめします。
貯蓄口座をどちらかの名義に集めると、万が一その名義人が亡くなったときに、貯蓄していた銀行口座が凍結されてしまいます。銀行口座が凍結されてしまうとお金を引き出すのに時間と手間がかかってしまいます。
リスクを回避するためにも、貯蓄は1カ所に集中させるのではなく、ふたりの名義の口座に貯蓄を分けておきましょう。
Moneytree 家計簿より楽チン
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Zaim – お金が貯まる人気家計簿(かけいぼ)
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資産管理 おかねのコンパス資産管理アプリ
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キャッシュレス派の人にオススメなのはマネーツリーです。マネーツリーは無料版でもデータの閲覧制限がありません。総資産額の推移が目に見えて分かるので、貯蓄のやる気にもつながります。
家計簿アプリにお金はかけたくない、無料の範囲でやってみたい、という人は無料版でも使える範囲が広いマネーツリーがオススメです。
現金をよく使う人は、マネーツリーだと管理が手間になるので、Zaimとおかねのコンパスを併用するのが良いでしょう。
Zaimは有料版にするとZaimだけで必要な機能がすべて揃っています。他アプリとの併用も必要ありません。
タイプ⑤給与全てを共通口座に入れて、おこづかい定額を個人へ振り込む
タイプ⑤はお互いの給与全てを共通口座に入れて、共通口座から定額のおこづかいを個人へ振り込む方法です。
タイプ④と似ていますが、残業代などの月ごとに変動する収入をどうするかが違います。
タイプ⑤では一度すべてを共通口座に入れて、そこから定額のおこづかいを取り出すので、残業代の増減に関わらずおこづかいは一定額になります。
- 稼ぐモチベーションになるから個人のお金にしたい!
- 残業する分帰る時間が遅くなり相手が家事を負担することになるのだから、残業代は共有口座に入れてできるだけ残業代を減らすように努力する
どちらのメリットを重視するかでタイプ④と⑤に分かれます。
メリット
- お小遣いに上限があるので節約意識を持てる
- お金がたまるスピードが早い。
デメリット
- 自由に使えるお金が少なくなりがち
- お互いの収入を見せ合う必要がある
向いているふたり
- 早く貯蓄を増やして
- ふたりで協力して支出や家計状況を見直せる
残業しても使えるお金が増えないので、無意識に残業時間を削る傾向になりやすいという隠れたメリットもあります。お互い家事に取り組む時間が増えれば円満な家庭を続けやすいですよね。
一方が「おこづかいが足りなくて不満」という場合は、ボーナス月はおこづかいを多めに設定するなど、ごほうびを先に決めておくのもオススメです。
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資産管理 おかねのコンパス資産管理アプリ
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家計簿アプリはタイプ④と同様です。
キャッシュレス派の人にオススメなのはマネーツリーです。家計簿アプリにお金はかけたくない、無料の範囲でやってみたい、という人は無料版でも使える範囲が広いマネーツリーがオススメです。
もし、現金をよく使う人はZaimとおかねのコンパスを併用しましょう。
Zaim有料版(月額480円)にすれば、資産確認の期間が無制限になって、おかねのコンパスは不要でZaimだけ使えばOKです。
タイプ⑥夫婦どちらかの収入を生活費、どちらかを貯蓄にする
夫婦どちらかの収入の中で必要なお金や娯楽費をすべて支払って、もう一方の収入はすべて貯蓄する方法です。
メリット
- 口座が少なくて済むので、管理が楽
- 産休・育休や転職などで、一方の働き方が変わって収入が減ったときも対応しやすい
デメリット
- 口座凍結されたときにリスクがある
向いているふたり
- 家計管理を続けるのに挫折した経験があり、一度シンプルな家計管理を試してみたい
- どちらかが仕事をやめる予定がある
男性に比べて女性は産休・育休で収入が下がる可能性が高いです。そのため、夫の収入で生活して、妻の口座を貯蓄用にするパターンが多いです。
注意点としては、一方の名義に貯蓄を集中させる場合のリスクを知っておくことです。パートナーが事故などで亡くなったときに口座が凍結されてしまい、引き出すのに大変な手続きと時間をかけなければなりません。
口座凍結のリスクはあるけれど、用意する口座が少なくて良いので、とにかくシンプルに家計管理したい人におすすめです。家族カードを作っておけば、支出はすべてパートナーの口座から引き落とすことができます。
タイプ⑥では最低4つの金融機関を管理すればOKになります。
- クレジットカード( 妻 )
- クレジットカード( 夫 )
- 共有口座 ( 夫 )
- 貯蓄用口座( 妻 )
まずこの方法から始めて、慣れてきたらゆくゆくは貯蓄口座を分けるのも良いね!
タイプ⑦得意な方がお金の管理をして、1人だけお小遣い制にする
タイプ⑦は夫婦どちらかお金の管理が得意な方だけがお金の管理をして、管理しない方はお小遣い制にする方法です。
メリット
- 片方がお金にルーズな場合でもお金が溜まりやすい
デメリット
- 管理しない側はお金に無頓着になりやすい
- 管理する側のおこづかいが不透明になる
向いているふたり
- お金の管理が得意で、もう一方がお金にルーズな人
- 片方だけおこづかい制でも不公平感を感じない人
- お金の管理が得意な人が個人の支出をしっかりコントロールできる人
お金の管理が得意な人がいれば、投資信託や株式投資などの投資を積極的に実行していることが多いかもしれません。証券口座の状況もしっかり見たいなら、マネーフォワードがオススメです。
マネーフォワードであれば、投資している内容の損益表示が見られます。もちろん家計簿としての機能もばっちり備わっていますよ。
マネーフォワードの場合は有料版が特に使いやすくてオススメです。投資をしている人は損益表示や評価額の即時反映など、有料版にする価値が十分にあります。
タイプ⑧給与全てを共通口座に入れて、ふたりとも個人支出も共通口座から払う
タイプ⑧は給与全てを共通口座に入れて、特におこづかいの金額は設定しません。お互いの必要な個人支出も含めて共通口座から払う方法です。
メリット
- 収支をオープンにできるので、ふたりに必要なお金の総額が把握しやすい
- 相手に見えるので、ムダ遣いの抑止力になる
- あまりお金を使わないふたりであれば、貯蓄スピードが早い
デメリット
- 片方の個人支出が多いと、不公平になりやすい
- 個人何に使ったかがすべて見えてしまう
- 記念日のサプライズなどがバレてしまう
向いているふたり
- 完全に一緒にお金を管理したい夫婦
- お互い物欲があまりない夫婦
ふたりのお小遣い口座・給与口座などすべて連携させるには、連携数の制限があると足りないことも。
おかねのコンパスなら金融機関連携数が無制限なので困ることはありません。クレジットカードや銀行などの金融機関をグループ分けすることもできるので、
- 妻の支出 グループ
- 夫の支出 グループ
- 家族用口座 グループ
など分けて管理することもできますよ。
全タイプ共通:お金を貯めるなら先取り貯金が必須
全タイプに共通して、お金を貯めるコツは先取り貯金をすることです。先取貯蓄とは、給料が入ったらその時点で決まった額を先に自動的に貯蓄用の口座にお金を移動させる仕組みが必要です。
ネット銀行を使えば、振込手数料を抑えられたり、毎月自動振込ができます。
貯蓄口座としておすすめなのは証券口座です。
- 証券口座だと銀行口座と比べて、現金をすぐに下ろしにくい
- 自動引き落とし設定も無料なことが多いので、会社の給与振込口座がメガバンクや地方銀行指定の場合もOK
ネット銀行を持っていなくても無料で証券口座に貯蓄分を移動することができます。
まとめ:ふたりに合った家計管理方法を見つけよう
今回は、共働き夫婦のお金の管理タイプを8つ紹介しました。
自分に合ったタイプがどれか分からない場合は、気になった方法でまず試しに1ヶ月続けてみましょう。上手に家計管理をするコツは、
- 家計簿アプリを使って、手間なく支出を把握すること
- 先取り貯金を自動化すること
です。先取り貯金をする口座を家計簿アプリに紐づけておけば、だんだん増えていく貯蓄額が見える化できます。家計管理のやる気がさらにUPしますよ。
ふたりの性格や収入のバランスによって、最適な家計管理方法は違います。うまくいきそうな家計管理方法を選んで、協力して家計をさらに良くしていきましょう!